許銘傑のオレが豊田さん!(2スレ目)by36氏

365-367 名前:許銘傑のオレが豊田さん!第15回 by36 投稿日:03/06/18 07:11 ID:GU4bvtjn
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)

 皮肉と言うか、悔しくて仕方がないんですがオレが離脱したらライオンズが勝ち始めましたねえ。
5連勝だそうですよ。ようやく、伊原さんの采配が当たり始めました。
今日は吉崎と帆足の変な左腕対決でしたが、オレは見てて笑っちゃいましたよ。
吉崎があっちむいてホイで投げたと思ったら、帆足も豪快だか何なんだかよくわからないフォームで投げる。
しかも、変な打ち方の高波さんがスタメンで出てましたからね。やっぱり個性のある選手はいいですねえ。
結局、吉崎も帆足も本来の力を発揮できたとは言いがたいですが、今日初めて野球を生で見た人は、
吉崎や帆足や高波さんの変なフォームを忘れないでしょう。コレが大事なんですよ。

 あのね、パリーグってのはね、昔から個性的な選手が多いんです。
成績だけでははかりきれない魅力を持った選手がたくさんいます。ロッテなんか、初芝さんに、園川さんですよ。
オレはねえ、いつもこの二人を見てるだけでおなかいっぱいになるんです。
 今日のカブレラもすごかった。膝の高さどころか、足首の高さぐらいのボールをすくい上げて、
あわやホームランのレフトフライですよ。その次の打席は、天井直撃のレフトフライでした。
 やっぱりね、プロ野球ってのは「特殊技能」なんですよ。異能の者たちの集団なんです。非日常なんです。
お客さんたちは、その「非日常」を見に来るんですよ。だからこそ、もっともっと個性のある選手が出てこにゃイカンのです。
ファンの子供達にね、フォームやなんかをモノマネされてナンボなんですよ。それぐらいの個性があってしかるべきでしょう。
そんな変なフォームの選手がスーパープレイをしたら、これは人気が出ますよ。

 だからオレはね、最近の高波さんなんてのは、もっと人気が出てもいいと思うんだよねえ。
ここ数日で、何度スーパープレイをやりましたか。他にも今日は、浩之さんがスーパープレイの連発でしたしね。
張も、この間はようやく自分のピッチングが出来て、1安打完封でした。
試合後のコメントも含めて、まあいかにも張らしい試合だったと言えます。
打つほうでは、ここのところ毎試合後藤武敏が爆発してます。あの後藤って男は、本当にすごいねえ。
器用だし、軸がしっかりしてますよ。だからバットが振れている。
常にこういうプレイができていればね、プロ野球人気の陰りなんて心配しなくていいんですよ。
必ずファンの方はわかってくれるんだから。見る人が見ればわかるんですよ。

 こういうことを言うと、毎週オレのコラムを読んでくださっている読者の皆さんは、
「こういう展開だと許はメディアの扱いに話を持っていくぞ」とピンと来るでしょうが、ご明察です。
かつてロッテに在籍した竹清投手が社会人の障害者野球に出場しているという記事が神戸新聞に載りまして、
美談仕立ての記事だったんですが、この記事がおかしかった。
プロでの通算成績やなんかは皆さんご存知の竹清剛治投手なんですが、そのほかのプロフィールが全然違うんですね。
調べてみたら、実はこの人は皆さんご存知の竹清投手じゃなかったんです。
確かに竹清投手の遠縁には当たるらしいんですが、かつて近鉄・ロッテに練習生として在籍していた人なんですよ。
それを、神戸新聞が間違えた。

 あのね、いろいろバカな話もありますがね、こんな話は有り得ないですよ。
神戸新聞と言えば、デイリースポーツの系列会社じゃないですか。
仮にもプロ野球をメインに扱っている新聞社の系列新聞社が、どうしてこういう間違いをやるの。
そもそもね、2002年に現役を引退した、と書いてありながら、2年前に交通事故に遭って重症のケガを負った、と書いてある。
この一文だけ見てもおかしいでしょうが。竹清さんは普通に投げてましたよ、2年前は。
一読して、野球に詳しくない人でも矛盾を指摘できるし、野球に詳しい人ならいくらでも突っ込めますよ。
こんな記事を書いて平然として出して、スポーツ新聞も出してますなんてそんなバカな話が許されるのかね。
阪神ばっかりにこだわるのもいいですが、パリーグは全然知りませんなんて事をやってるから、パリーグが軽視されるんでしょうが。
自分たちの蒔いた種なのに、後でもって「パリーグが危機だ、パリーグが危機だ」と騒ぐだけ騒ぐ。
騒いだからといって、それを変えようと何か特集を組んでくれるわけでもなし、本当に軽佻浮薄なんですよねえ。
 今回の件でね、オレは一番病んでいるのはメディアだとつくづく思いましたよ。
オレたちがいくら頑張ってもね、メディアのさじ加減一つでプレーに対する評価が丸々変わっちゃうんですから。
やっぱりね、興行である以上、プロ野球はメディアに頼らざるを得ない部分もあるんですから、
そこはうまいこと連盟がやらなきゃイカンですよ。
野球界とメディアの付き合い方を、ちょっと考え直す時期に来てるんじゃあないかと思います。
お互いに育てあえる、共存共益のような存在になれたら、いいんですけどねえ。

 さあ、いよいよ上位のチームをとらえましたよ、我らがライオンズ。
これからのパリーグ、ますます面白くなっていきます。
みなさんの応援で、選手を発奮させてください。
オレはまだ投げられませんが、他の選手一同が、球場でお待ちしています。